筋力トレーニングと柔軟性

筋力トレーニングを行うときは、自分が「ここまでが限界!」と感じる範囲を超えて動作を行う必要はありません。

これは、無理をして動作の範囲を広げると筋肉を痛めたり、場合によっては筋断裂などを起こしてしまうことがあるからです。

当サイトの筋トレ種目解説でも、やはり安全性を第一に考えているからこそ、
「無理をして大きく動かす必要はありません」
と、しつこいくらいに書いているのです。

しかし、柔軟性が低いために動作の範囲が狭くなりすぎると、筋力トレーニングの効果も出にくくなるということを覚えておいて下さい。

動作範囲と筋トレ効果

人間の筋肉は、力を入れる姿勢によって働き方が違います。

例えば、肘の角度を120度にして力を入れる時と、90度にして力を入れる時では、筋肉の収縮の仕方が微妙に異なるのです。

だから、筋力トレーニングを行う場合は出来るだけ動作の範囲を大きく取り、関節を曲げ伸ばしする範囲を広げた方が、筋肉をまんべんなく鍛えられる事になります。

また大きな範囲で動作を行うことは、筋肉の運動量を増やす上でも効果的です。

片道50センチの範囲で動作を繰り返すのと、60センチの範囲で動作を繰り返すのでは、単純に考えて20%の差があるわけですから、これは感覚的にも何となく分かって頂けるでしょう。

これはアウターマッスルにしてもインナーマッスルにも言えることですが、筋力トレーニングを行う場合は、柔軟性を高めておいた方が効果は大きくなるのです。

柔軟性を高めておいた方が、筋力トレーニングの効果が出やすくなります

柔軟性が低いと障害の原因に

歩いたり走ったりしている時や、スポーツや筋力トレーニングをしている時にバランスを崩した時には、人体は反射的にバランスを取り戻そうと普通よりも大きな範囲で関節の曲げ伸ばしを行おうとすることがあります。

この時に柔軟性が低いと「安全に関節を動かせる範囲」も低くなるので、結果として怪我をしやすくなってしまうのです。

単純に筋力トレーニングの効果を引き出すという意味だけでなく、トレーニング中やスポーツを行うとき、さらに日常生活での怪我を防止する上でも、柔軟体操をしっかり行って体を柔らかくしておくようにして下さい。

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