「肩の障害を予防したり軽減するには、ローテーターカフを鍛えるといい」
という情報を耳にしたことがないでしょうか?
雑誌などを見ると筋肉の構造についての詳しい解説が無かったり、時には「ローテーターカフ筋」なんて書いてあったりもするので「ローテーターカフって何?どこの筋肉?」と頭に「?」マークが浮かぶ方も多いのではないかと思います。
実を言うとローテーターカフという名前を持った単体の筋肉が存在しているわけではありません。
ローテーターカフというのは肩周りのインナーマッスルである3つの筋肉、棘上筋(きょくじょうきん)・棘下筋(きょくかきん)・肩甲下筋(けんこうかきん)をあわせて呼ぶ名称なのです。

※機能解剖学ソフトウェア「解体演書」の画像を加工して使用しています。
とりあえずは「チーム名」のようなものだと思っていただければいいでしょう。
チーム「ローテーターカフ」を構成するメンバー(筋肉)は、それぞれ別の役割を持っていますが、
3つの筋肉がそれぞれバランスよく力を出し合うことによって肩の関節を構成するそれぞれの骨を正しい位置に整え、スムーズな動きを可能にしています。
トレーング解説のコンテンツと一部重複しますが、ここでそれぞれの筋肉の役割を簡単に解説しておきましょう。

棘上筋は肩甲骨の方から、腕の骨を体に引き付けるようにしてに引っ張り上げる筋肉で、『肩のインナーマッスル:腕の挙上1』などの種目で鍛える事ができます。

棘下筋は肩甲骨の後から腕の骨を体に引きつけるように外旋(外側に回転)させる筋肉で『肩のインナーマッスル:外回転1』などの種目で鍛える事ができます。

肩甲下筋は肩甲骨の内側に張り付くように位置していて、そこから腕の骨を体に引き付けつつ内旋(内側に回転)させる筋肉で、『肩のインナーマッスル:内回転1』などの種目で鍛える事ができます。
3つの筋肉とも、肩の骨(肩甲骨)に対しての腕の骨(上腕骨)の位置をコントロールしている筋肉なので、これらの筋肉をきちんと鍛えておかないと、例えば『インピンジメント・シンドローム』のような肩の障害が起こりやすくなってしまうことになります。
特に野球やバレーボール、テニスなど腕を高く上げたり強く振ったりする動作を頻繁に行うスポーツでは、ローテーターカフを構成する筋肉のバランスを高いレベルで保っておく事が重要だと言えるでしょう。
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